家を建てる際に、「土地あり」と「土地なし」でどのくらい費用が変わるのか気になっている方はいらっしゃいませんか。
家を建てる時の費用の1つとして「土地代」が挙げられます。
今回は、土地ありと土地なしで家を建てる費用にどのくらいの差があるのかをご紹介します。
所有している土地に家を建てる際の注意点も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

□土地ありと土地なしで家を建てる費用にどのくらいの差がある?

まず前提として、家を建てる際に必要な費用は下記の4つが挙げられます。
・本体工事費
・追加工事費
・諸費用
・土地代

本体工事費は、登記費用や建物本体を建てる際の費用のことで、建築費や人件費などが含まれています。
追加工事費は屋外給排水工事や電気引込工事などの費用を指します。
諸費用は、登記費用や住宅ローンの手続きをするための、火災保険料などの費用です。
そして、土地を所有しておられない方は土地代が必要となります。

では、土地ありと土地なしで家を建てる費用にどのくらいの差があるのでしょうか。
2019年に住宅金融支援機構が公表した「フラット35利用者調査」によると下記の通りでした。

土地なしで注文住宅を新築する場合:
平均約4,257万円(土地取得費約1382.5万円、建設費約2874.3万円)

土地ありで注文住宅を新築する場合:
平均約3,454万円(土地取得費約1.8万円、建築費約3452.4万円)

ここから分かることは、土地なしで注文住宅の新築に必要な資金の総額は土地ありと比べて800万円ほど高くなっているが、 土地ありで住宅を建築する方は土地取得にかかる費用が少ないため、建物に掛けられる費用が土地なしで建築する方に比べて約578万円高いということです。

また、首都圏は土地取得にかかる費用が全国平均と比べて約860万円ほど高く、住宅を建築する方が必要とする資金の総額が約4993万円となり、全国平均と比べて約736万円高い傾向にあります。

□​​所有している土地に家を建てる際の注意点とは?

*地盤調査

家を建てる際に最も考えるべき点の1つとして、地震や災害に対する強さが挙げられます。
家の構造を工夫することで、耐久性を上げることはできますが、どんなに耐久性がある家でも地盤が弱ければ意味がありません。
災害に強い家を建てるためには地盤が強いことが不可欠です。

土地購入時には地盤がしっかりしていても、購入から長期間経過していると、地盤が緩くなっている場合があります。
家を建てる前に必ず地盤調査を行い、場合によっては地盤改良工事を行いましょう。

*親からの贈与問題

注文住宅を新築する際に親の土地を使う場合、贈与税や相続税が発生することがあります。
他者の土地を無償で使用することを「使用貸借」とよび、親の土地を使用貸借する場合、形式的には個人間の使用貸借となります。
そのため、親から土地を借りている場合は、贈与税も相続税も心配はいらないということになります。

他方で、親の土地であっても地代を支払って住まいを建てるケースもあるでしょう。
この場合、権利金を上乗せして地代を支払わないと贈与税が発生します。
贈与税が発生しない条件は、下記の2つのパターンがあります。

・権利金を上乗せして地代を支払う
・そもそも地代を支払わずに使用貸借する

ただし、親の土地を使用貸借する場合でも親がなくなると子が土地を相続するケースが多いですよね。
その場合は、土地に対して相続税が発生します。
使用貸借の場合は土地にそのまま相続税がかかりますが、地代を支払っていた場合は払っていた額によって相続税評価額が変化します。

このように、後に相続に関する問題が発生する可能性があるものの、親の所有している土地を使用する場合、基本的に贈与税はかかりません。
一方で、親の土地をもらって住まいを建てる場合は相続の際にトラブルになることを避けられますが、贈与税が発生するため注意しましょう。

□まとめ

今回は、土地ありと土地なしで家を建てる費用にどのくらいの差があるのかをご紹介しました。
また、土地をすでに所有しており、そこに家を建てようとお考えの方へ向けた注意点もご紹介しました。
浜松周辺で注文住宅をお考えの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください