今年の節分は2月2日でした。今年の恵方は西南西ということでその方向を向いて恵方巻を食べましたか?

こんにちは、設計の森です。

東西南北で表す方位、地図では基本的に上を北としていますが、実は“北”には3つの北があります。

方眼北…平面直角座標で作成された地図の方眼の縦線の上方向
磁北…方位磁石のN極が示す方向
真北…北極点の方向

方眼北は、前回のブログで触れた座標系を基に作成された“地図の北”です。

磁北は、方位磁石が指す“北”で、地球が持つ固有の磁場(地磁気)によるものです。磁場は場所や時間によって変化し、また、長期にわたってゆったりと変化しています。

地理的な北(方眼北)と磁気的な北(磁北)にはズレがあります。

どのくらいずれているかを見ると↓

7°40″西へずれているということが分かります。

地図の北と方位磁石の北が同じではないということを知らないと、方位磁石に頼っている登山で道に迷う、なんてことになってしまいます。

真北は、北極点、地軸の北端(北緯90度地点)を示す方位です。

建築制限の中に『北側斜線』というものがありますが、これは“真北”で検討します。

“方眼北”と“真北”にはズレがあります。丸い地球を平面で書き表しているのでどうしても誤差が生じるのです。

そこで、座標値から方眼北と真北がどのくらいズレているのかを換算して求めます。

それが前回も示しました↓の計算結果にある『真北方向角』です。

この地点では真北は方眼北より時計回りに0°24′46.78″傾いているということが分かります。

北側斜線による建築制限は日照に関することなので真北が使われています。

 

さて、恵方巻きを食べる時の恵方ですが、どの“北”を基準にすれば良いのでしょう?

ちょっと調べてみましたが、様々な意見がありはっきりとは分からず…だいたいで良い、という意見に賛成します。