こんにちは、設計の中山です。

みなさんは自分が住んでいる家の土地の登記簿謄本(登記事項証明書)を見たことがありますか?
私は仕事柄、お客様の土地情報を調査や申請をするために見る機会が多いのですが・・・その中に地目という項目があります。宅地や畑・雑種地など、土地の用途が登記された時点で何だったのかが記載されています。
土地を売買する、建築するなど土地活用する時に重要な情報になります。

着工した掛川市N邸は地目が「田」の土地。「田」の土地の地盤は基本的に緩いと言われ、地盤改良や補強工事が必要になるケースが多くみられます。地盤調査の結果、やはり・・・不同沈下が発生する可能性があり、地盤補強が必要とのこと。

円柱の木材を専用重機にて圧入する「環境パイル工法」にて対応しました。補強材は新築建物の配置に合わせて施工します。

その後、工事は進んで・・・基礎の配筋が完成しました。
配筋が完成した後、監理者が図面と現場を照合する(その写真はありませんが)社内検査をします。さらにかし保険の検査員に来ていただき、検査を行います。JIOさんに切り替えて2物件目の検査。

1つだけ指摘事項がありました。「基礎底盤のかぶり厚」についてです。


簡単に言うとコンクリート内の鉄筋を保護するためと、一定以上の「かぶり」がないとコンクリートがひび割れをおこす原因になります。
現場は最小かぶり厚60mmの確保は出来ていましたが、作業で人が鉄筋の上に乗ると多少沈んでしまうことがあるので、70mm確保できる位置にスペーサーを置くよう指示を頂きました。

翌日には底盤部分のコンクリート打設工事。
猛烈な暑さの中の基礎工事。上棟日は日中涼しいと良いのですが・・・。