冬らしい寒い日が続いていますね。最長最強寒波に襲われているのはあの方が日本に居ないから?とかなんとか言われていますが納得です。

こんにちは、設計の森です。

「JPCZ」という言葉を耳にしたことはありますか。私は昨年初めて耳にしました。正式には「日本海寒帯気団収束帯」といって、日本海の上で冷たい空気が集まり、強い雪雲の帯をつくる現象のことです。この帯がかかると、短い時間で一気に雪が積もることがあり、北陸や山陰では交通が止まったり、生活に影響が出ることもあります。

そんな話を聞くと、「静岡は雪が降らないから関係ないよね」と思ってしまいますよね。実際、静岡県の平野部は全国でもトップクラスの雪が少ない地域です。でも、建物を設計するときには、全国どこでも必ず“屋根にかかる雪の重さ”をどう扱うかを決める必要があります。

日常的に雪が積もることはほとんどありませんが、まったく降らないわけではないため、建物の設計ではその地域の特性に合わせた検討を行います。

一般的な住宅では、雪による負担はごく小さいものとして扱われますが、建物の形状や用途によっては、より詳細な構造計算を行う際に、実際に起こり得る少量の積雪を想定して検討を加えることもあります。例えば、ここ浜松市の平野部では垂直積雪量30cmとします。
つまり、静岡のような雪の少ない地域でも、稀にある積雪に応じて“雪が載った場合の状態”を確認する、という考え方です。

以前、雪国で構造設計をしていた方が積雪2メートルを考えて設計する、と言っているのを聞いたことがあります。静岡で暮らしていると想像もつかない世界ですが、多雪地域ではそれが当たり前なのですね。

静岡県内でも富士山周辺や山間部では雪が積もることがありますが、一般的な平野部では雪の影響はごく小さく、建物の設計もそれに合わせた考え方が採用されています。こんなふうに、普段あまり意識しない“雪の話”を知っておくと、家づくりや建物を見る目が少しだけ深まりますね。