天竜の森を守る家
2022.07.07
ニットーホームの家づくり
みなさんは家を建てるとき建物の構造は何を選びますか?
日本では木造住宅を選ぶ方が多いのではないでしょうか。
日本の気候と相性が良く、断熱性が高く夏涼しく冬暖かく過ごせます。さらに調湿効果もあるため一年中快適に過ごせます。
そんな魅力ある木造住宅ですが、使われている木の種類や産地を気にしたことはありますか?浜松市は約66%が森林となっており、中でも天竜区は約90%が人工林となっています。ニットーホームでは自然豊かな天竜区で育つ天竜スギ・ヒノキを使って家づくりをしています。
天竜スギ・ヒノキの特徴
天竜地域は比較的温暖で、土壌が肥えているため生育環境に適しており、 真直ぐな木が育ちます。スギ・ヒノキ共に一般的な木材よりも油分を多く含み、カンナで削っただけでツヤがでます。見た目も手触りにも良く、経年劣化によるツヤや色合いを楽しむことができます。
天竜スギは丸太の断面の中心部分にある赤味が多いといわれています。赤味は水に強く、腐りにくい、そして害虫を寄せ付けないため、耐久性が高いのが特徴です。また加工のしやすさからさまざまな用途で使われます。
天竜ヒノキは耐久性と保存性に優れています。もともとヒノキには「シロアリ」や「ダニ」を寄せ付けない特性や抗菌効果がある成分が含まれているため、古くから木造建造物に使われいます。天竜ヒノキはゆっくり時間をかけて育つため、年輪の幅が狭く、密度が高いため、より耐久性に優れています。
地産地消
天竜スギ・ヒノキが育つ浜松市天竜区は、南アルプスの西南部に位置し、面積の約90%を森林が占める自然豊かな地域です。かつて「暴れ天竜」として恐れられていた天竜川の氾濫を明治時代の実業家、金原明善(きんぱらめいぜん)が地域の人々を守るため植林を開始しました。それが天竜林業の基盤となり、日本三大人工美林のひとつとなりました。
そんな美しい天竜の木を伐採していいの?と心配される方もいらっしゃるかもしれません。ですが、伐採の中にはしなければいけない伐採があります。もともと森林だったものと違い、人工的に作られた植林地は人間が手入れをしないと、木が増えすぎ土が根でいっぱいになり土に栄養がなくなる、葉が地面を覆い日の当たりが悪くなり他の草木が生えなくなるなど、山全体の機能がうまくいかなくなってしまいます。そうならないよう、計画的に適切な伐採または植林を行うことで自然環境のバランスが保たれ、山が豊かになります。
地元に国産材として使える木があるにも関わらず、国産材ではなく輸入材をたくさん使っているのが現状です。そして伐採される木の多くが資材として使われないままになってしまいます。地元の国産材を使い人の生活も豊かになり、森の健康も保たれます。
最後に
私たちニットーホームでは家の基礎となる部分に天竜ヒキノを使用しています。ヒノキの特性である防菌・抗菌機能と優れた耐久性が家を守ってくれます。また床材や建具にもスギやヒノキを使用することもできます。香りや質感は合成材とは違った風合いになり、年月が経つごとにその味わいがでてきます。おうちを建てる際に天竜材を取り入れてみませんか。