コロナ禍でデジタル化・非対面化が進んでレストランでの注文もタブレットが当たり前、になりましたが、びっくりドンキーの独特な大きな木のメニュー表も無くなってしまいました。あれをみんなで見ながらアレコレ選ぶのも良かったんですけどね。

こんにちは、設計の森です。

独特といえば、建築用語には独特な漢字の読みがあります。

『長押』と書いて『ながおし』…ではなく『なげし』と読みます。

純和風で造られた和室にある部材で、もともとは柱と柱を繋ぐための構造体としての役割がありましたが、現在は装飾のためのものになっています。

長押にも種類がありますが、一般住宅で最も見られるものは鴨居の上にある内法長押(うちのりなげし)です。日常の暮らしではハンガーを引っ掛けるのに使いがちです。

 

『筋違』と書いて『すじちがい』…ではなく『すじかい』と読みます。

2本の柱と上下の水平材(土台・梁)に囲まれた部分に斜めに入れられた部材のことで、地震や風圧に耐えるために必要な構造体です。

同じ意味合いとしては『筋交い』という表現もありますが、建築用語的には『筋違』と表現します。

 

もう一つ建築用語の特徴として『送り仮名をふらない』というものがあります。

例えば、「仕上げ」は「仕上」、「塗り」「貼り」は「塗」「貼」というように図面に表記します。

手書きで図面を書いていた頃はもちろん文字も手書きで書いていましたから、変更や修正があると大変でした。今はパソコンを使って図面を書いていますので随分と時間短縮になっています。